04 小藪さんポスターで話題の人生会議について

エイジングプランナーコラム

話題になっている人生会議のポスター、、
今回の人生会議のポスターは批判を受け、掲載が中止になりましたね。
私たちもまさにこの人生会議が伝える内容についてお客様とお話をすることも多くありますので、今日はチョットその話題を。

私の周りでも話題になりました。普段お付き合いのなる介護や医療にかかわる方々は、どちらかというとネガティブな意見が多かった気がします。
私も見て「ん~~・・・」っと思ったうちの一人です。
ただ、私も含め皆さん多かったのが、ポスターを見るきっかけとなったのは、このポスターが「炎上」したことでした。

小藪さんのような人気の芸人さんを起用しこうした表現だから普段は見ない人にもこの人生会議が届く、という側面もあるかな、とも思いますが、命の危機をなんとか脱し、施設探しのご依頼を受けたり、大切なご家族やご親族を亡くされたかたとお話する機会もある私たちですので、今回のポスターに対してあがったそうした方々からの声も十分に理解できます。

今回はこうした形ですがこの「人生会議」にスポットが当たりましたので、そもそもこの「人生会議」って、なんでしょうか?
人生会議はアドバンス・ケア・プランニングの愛称。
厚生労働省のHPには、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと、と記されています。

この人生会議は、年齢を問わずということですが、私たちはご高齢のかたを対象としていますし、おひとりさまコンシェルジュも行っていますので、セミナーなどでは特にご高齢のかたには「備え」が重要とお話しています。
人生会議でも謳われていますが、命の危機が迫った状態になると、約70%のかたが自分の意思を伝えたり自己決定ができなくなると言われています。
おひとりさまの高齢者で人生会議など備えをしておかないと、顔も知らない親族が病院によばれ延命等の判断をされる、なんてこともあり得る話です。
また、高齢者の家族や親族の立場で話をすると、当の高齢者本人の希望がわからずその決定をしなければいけないのはかなりの負担ですし、その後もあの判断でよかったのか、と引きずることも出てきます。

人生会議のような話し合いを家族とできるかたは、是非準備を進めていただきたいですし、おひとりさまや事情があって家族には頼りたくないというかたは、手軽にできるのはエンディングノート、しっかり準備するには尊厳死宣言公正証書があることもご記憶いただきたいですね。
(エンディングノートや尊厳死宣言公正証書などそれぞれについてはまた別の機会にお伝えしますね)